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WiMAXとは何か?メリットとデメリットを分かりやすく解説

WiMAXをご存じでしょうか?

WiMAXは正式には携帯電話の3GやLTE等と同じ移動体通信方式の(世界基準の)規格の一種で、日本ではKDDIグループのUQコミュニケーションズという会社がサービスを提供しています。

簡単に言えばWiMAXとは無線のインターネットです。持ち運べるインターネットということで以前から携帯電話の3GやLTEと比較されてきましたがWiMAXは通話することが出来ないので完全にインターネット専用のサービスです。

WiMAXを契約して同時に提供されるモバイルルーター(下画像青の機器)でインターネットを受信してWi-Fiでスマホやタブレット、パソコン等をネットに繋ぎます。

図で表すとこんな感じ(下画像)のような使い方をします。

日本で一般顧客向けにサービスが開始されたのが2009年ですからまだまだ歴史は短いです。

しかし2009年といえば今のようにスマートフォンもなくLTEもない時代だったので当時としては無線通信で下り40MbpsのWiMAXはかなり優秀でした(当時主流だった携帯の3G回線は2011年の時点で10Mbps程度)。

現在のWiMAXの最新版はWiMAX2+(ワイマックスツープラス)で下りの最高速度は440Mbpsとなっています。フレッツ光のネクストハイスピード(250Mbps)以上の通信速度を誇ります。

無線なので固定回線と比べて安定感は弱いですが電波環境が良ければ光回線に引けを取らないくらい快適に使うことが可能です。

そんなスペックの高いWiMAXですが、実はみんながスマホで使っているLTEほど多くは普及していません。

UQコミュニケーションズの公式発表によると現在の利用者数は2500万人程度。

これでも本当にすごい伸びたなあと私は思いますが、LTEの利用者数には遠く及びません(ドコモのみで2200万人以上)。電話として使えないので必須のアイテムではないんですよね。

しかしWiMAXはLTEにないメリットもたくさんあるので本ページではそれに加えデメリット等も解説します。

WiMAXのメリット

WiMAXは携帯電話のモバイル回線や光回線、ADSL等の固定回線と比較されることが多いですが、WiMAXは電話番号を持たない持ち運び可能な無線のインターネットといったところでしょうか。

無線インターネット、モバイルインターネットとしてWiMAXは主に下記のようなメリットがあります。

• 工事が不要

• モバイル回線としては非常に通信速度が速い

• 通信制限がない(実質はあるが条件が緩い)

• 月額料金がフレッツ光等光回線に比べて比較的安い

• オプションでauLTEも同時利用が出来る

• auスマホとセットで割引も可能

• 新規申し込みキャンペーンが魅力的

• 機種変更が可能

順番に解説していきます。

工事不要で気軽に持てる

WiMAX最大のメリットはやはり工事が不要で簡単にネットが利用できるところです。

元々WiMAXは光回線の開通が難しい過疎地域や山間部でも高速通信が可能と期待されてきました。最近はスマホのLTEが発達してきたためそのポジションを奪われつつありますが…

WiMAXはLTEのような月間の通信規制がないプランもあるので自宅の固定回線として利用している人も多いです。月額料金も光回線よりやや安いのが魅力的です。

会社や学校の寮等、ネット工事が困難な場合に重宝しますね。

モバイルインターネットとしては最も速い

現在WiMAXの最新規格、WiMAX2+の下りの最大速度は440Mbpsという驚きの速さです。ちなみに光回線が一般的に普及して一気にシェアを伸ばしていたフレッツ光プレミアムが100Mbps、その後更に高速化されたフレッツ光ネクストハイスピードが250Mbpsですからモバイル回線にして一昔前の光回線以上の通信速度です。

現在WiMAX2+と同レベルの通信速度を持つモバイル回線はドコモの次世代LTE(LTE-Advanced、下り最大788Mbps)ですが、まだまだ始まったばかりのサービスなので利用出来るエリアは限られています。

下の図の緑の部分が最高速度下り788Mbsのエリア、黄色は現在主流のエリア(下り最大450mbps)です。

WiMAX2+(下り最大440Mbps)のエリアは下の画像になります。WiMAX2+のサービスが開始されたのは2013年で、比較的幅広い地域で利用出来ます。

通信制限がほとんどない

携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が提供するLTEには通信制限が月間3GB、5GB、7GB、20GB等と設定されていて毎月インターネットをたくさん利用すると通信規制が掛かってしまいます。

が、WiMAXはそれらと比較して規制の条件がかなり緩いです。

以前は「速度制限なし」が売りだったんですが、現在は3日間で3GBを超えて使用すると速度規制が掛かるようになっています。月間での通信制限は今のところありません

※2017年2月2日より3日間10GBに緩和されました。また規制時間も夕方6時から深夜2時までなので昼間は実質規制はありません。

キャリア(ドコモ、au、ソフトンバンク)の制限が月間で5GBとか7GBが一般的ですから、3日間でキャリアの一か月分以上くらい使ってしまわない限りは規制が掛かることはありません。

ちなみに1GBは目安としてHD動画で約1時間程度と言われているので毎日4時間以上動画を視聴すると規制が掛かってしまいます。

逆にそれくらいヘビーにインターネットを利用しない限り通信制限を気に掛ける必要はないと言えます。

月額料金は比較的安い

通信速度も速く持ち運びも出来るとっても便利なWiMAXですが、実は月額料金もキャリアのLTEや光回線と比較してもやや安価に設定されています。

UQコミュニケーションズの公式ホームページによるとWiMAX2+の月額料金は4,380円となっています。

フレッツ光西日本の月額料金はプロバイダを含めて5,000円前後(ファミリータイプの場合)、auひかりは5,200円、通信制限7GB/月のソフトバンクのモバイルデータ通信が4,196円となっています。

ソフトバンクのモバイルデータ通信よりやや高いですが制限を気にせず使いたい人は通信規制の緩いWiMAXの方が買いであると言えます。

さらにWiMAXを提供する申し込み窓口によっては月額料金割引のキャンペーンを行っているのでさらに安く利用出来ます。

オプションでauのLTE回線が使える

WiMAXはKDDIグループの会社なのでオプションですがauのLTE回線も利用することができます。こちらは7GBの通信制限があります。

地方に外出することが多くWiMAXのエリアが入らない地域でも利用したいという時にかなり役に立ちます。

オプションなので別途月額料が発生しますが(月額1,005円)、メインで使うスマホや携帯電話のデータ通信を最低限に抑えて利用するとかなり無駄なく使えます。

※対応していないモバイルルーターもあります。

auユーザーはスマートバリューも可能

WiMAXを提供するUQコミュニケーションズはKDDI系の会社なのでauスマホとセットで割引されるスマートバリューの適用が可能です。

適用条件は現在標準的なWiMAXのプランである「UQ Flatツープラス ギガ放題」と「UQ Flatツープラス auスマホ割(2年/4年)加入時となります。

割引額は月額最大1,000円

それぞれのauプランに対する割引額は下記の通りです。

ピタットプラン

(シンプル):1GBまで

割引対象外

データ定額2/3

データ定額2(スーパーカケホ/カケホ):2GBまで

(シンプル):1GB超~2GBまで

500円/月 OFF

(スーパーカケホ/カケホ/シンプル):2GB超~20GBまで

1,000円/月 OFF

auフラットプラン20/30

500円

データ定額5/20/30

LTEフラット

ISフラット

※受付終了プラン

データ定額5cp

U18データ定額20

データ定額8/10/13

プランF(IS)シンプル

934円/月 OFF

データ定額2/3

ジュニアスマートフォンプラン

シニアプラン

カケホ(3Gケータイ・データ付)

※受付終了プラン

データ定額3cp

LTEフラット cp(1GB)

743円/月 OFF

データ定額1

500円/月 OFF

au公式サイトより引用

WiMAXのスマートバリュー(正式名称auスマートバリューmine)は通常のスマートバリューと違い、WiMAX1回線に付きスマホ1台のみとなっています。

mineは「私の~」という意味ですね。

新規申し込みキャンペーンが魅力的

WiMAXはフレッツ光やauひかりと同様に新規申し込みによってキャッシュバック等のキャンペーンを得ることが可能です。

キャンペーンを行っているのは主にWiMAXのプロバイダと代理店、販売店で、それぞれキャンペーン内容が変わってきます。

一例を上げるととくとくBBが提供するWiMAXは、

といったキャンペーンを行っています。

これらのキャンペーンをお得に得ることが出来れば光回線やLTEよりも圧倒的にお得に利用することが出来ます。

キャンペーンについての詳細は下記ページをご参考ください。

機種変更ができる

あまり知られていませんがWiMAXは無料で機種変更ができます。

「機種が古くなってきた」「最新機種を使いたい」という時に新しい機種と交換しましょう。

無料で機種変更するためには条件があり、基本的に現在の機種を22ヶ月以上利用している必要があります。

WiMAXのデメリット

あまり語られないデメリットを解説します。

といってもWiMAXならではのデメリットは下記の二つ。

• 電波が弱い

• 3日間で10GBの速度制限がある

• 原則3年契約

• 専用ルーターが必要

この二点がWiMAX特有の欠点です。

WiMAXは基地局が少なく、壁等の障害物に弱い

WiMAXは電波の性質上壁やビル等の建造物、障害物に弱いです。

というのも電波は周波数が高ければ高いほど速い通信が可能になるが一方で減衰(障害物等による劣化)しやすいという性質があります。

現在最も多く利用されているLTEの周波数は高い帯域で2GHzなのに対し、WiMAXは2.5GHzとワンランク上の周波数帯を使っているためLTEに比べて障害物に弱いです。が、その分通信速度は速いです。

そのためWiMAXのエリア内でも電波を発信する基地局と受信するルーターの場所の間に山やビル等があったりするとほとんど電波が入らない場合もあるようです。

また、WiMAXはエリアは広いですがドコモやau、ソフトバンクに比べて基地局(通信施設)の数が少ないです。

ドコモの基地局の数は約9.5万局(公式発表)とされていますが、WiMAXは3分の1程度の3万局となっています。

3万局あれば全国をカバーすることは十分できますが、山や建物等の障害物がある際にどうしても電波が入りにくいところが出てきてしまいます。

そのため、ドコモやau、ソフトバンクに比べて電波の入りにくい死角が多いです。

通信速度制限がないわけではない

WiMAXは無線のインターネットとしては速度制限が最も緩いですが、固定回線のようにガシガシ使うと速度制限が掛かってしまいます。

通信制限なしを売りとしているギガ放題プランは月間の制限こそありませんが3日間で10GBの制限が設けられているため、HD動画を毎日視聴し続けると夕方6時から深夜2時まで規制が掛かってしまいます。

外出用として利用する分にはほとんど問題にならないレベルだとは思いますが、制限がある以上、特に動画をメインとして利用する場合は自宅用回線として使うのには向いていません。

規制時間が18時~翌2時までなのでその時間帯に使わない場合は問題ありませんが。

WiMAXは原則3年契約の自動更新

スマホ、携帯電話に契約縛りがあるようにWiMAXにも契約期間が定められています。

現在WiMAXの契約期間は原則3年となっており、解約月以外に解約すると違約金が発生してしまいます。

WiMAXの違約金は以下の通り。

契約期間

違約金

初月~13カ月目

19,000円

14カ月~25か月目

14,000円

26カ月目~37カ月目

9,500円

以降解約月以外

9,500円

特に契約から2年間までは違約金が高く設定されているので注意が必要です。

専用ルーターが必要

光回線等の固定回線にもルーターは基本的に必要ですが電気屋さんで売っているやつならだいたい何でもOKです。

ドコモのLTE回線はドコモのスマホ、タブレットしか基本的に使えませんでしたが、現在はSIMフリー端末等も増えてきているのでSIMが入るものならだいたい何でもOKです(au、ソフトバンクのロックが掛かっている端末を除く)。

しかしWiMAXに関してはWiMAX専用のモバイルルーターがなければ原則使用できません。新規契約時の時にだいたいセットで貰える(月額料金に含まれる)ので基本的に契約時に貰ったモバイルルーターを使うことになります

セットで購入するモバイルルーターも機種によって性能が変わってきます。メリットの項目で「auのLTEが使える」と書きましたがモバイルルーターの機種によってはLTEを受信することが出来ません。オプションでLTEを付けるならLTEに対応した機種を選ぶ必要があります(こちらも原則実質無料となる)。

WiMAXはスマホ、タブレットに直接装備することが出来ないので、利用したい時は必ず専用のモバイルルーターを持ち運ばなければなりません

大きさはスマホよりやや小さいくらいのポケットサイズですが、常備していないといけないので基本的に鞄を持ち運ばない私にとっては結構邪魔くさいです。

また、モバイルルーターは電子機器なので都度充電が必要です。WiMAXのモバイルルーターはおおよそ6時間~8時間程度(通信時)持つと言われているので充電さえしていればほぼ困ることはありませんが、充電し忘れるとスマホ同様使い物にならない機器となってしまいます。

私の中ではこれが最大のデメリットかなと思います。

まとめ 総括

通信速度が速く価格も比較的安価で速度制限の規制も緩いWiMAXは外出時にインターネットをガシガシ使いたいという人に最適です。

速度が速く通信制限も緩いので家の固定回線を撤廃して家でも外でもWiMAXのみを利用して通信コストを減らしている人もいるくらいです。

しかしデメリットで上げた通り、屋内だと環境によっては非常に電波が悪いのでやはりモバイルとして利用するのが吉と言えます。自宅では見晴らしが良い場所で窓際に設置して使う人も多いようです。

WiMAXは全国的にエリアも広く、元々光回線等が普及しづらい過疎地域にも高速通信を供給することが出来ると期待された技術なのでそういった地域でも快適に利用出来る場合があります。

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SuGaken
アイコン&ヘッダーまりあんぬさん(@komentozei) 「駄天するなら今しかない...」という雑記ブログを運営しています。19歳の時に社会の荒波に飲まれうつ病になりました。PS4版オーバウォッチにどハマり中!エンジョイ勢だけど勝ちにはこだわります