ADSL

ADSLの仕組みと検討時の注意点

光回線工事が進み、ADSLは過去の技術とされつつありますが、そのせいか比較的安価なプランも増え、ADSLを再検討する人は多いのではないでしょうか。

ADSLの仕組み

ADSLは電話回線網を利用した通信です。

電話通信に使われているメタル回線の一部を利用し、プロバイダが管理するADSLの装置と繋いでインターネットに接続します。

プロバイダが管理しているADSLの装置は電話回線を管理しているNTTの基地局内にあることが多いです。

ADSLの特徴

ADSLはメタル回線(ツイストペアケーブル)を利用してデータの送受信を行います。

このメタル回線ですが、光回線と比較して通信距離の長さやデータ量によって通信速度が大きく変わってきます。

基地局からの距離によって速度が変わる

先にも述べましたがADSLの装置はNTTの基地局内にある場合が多いです。NTTの基地局にADSL装置を設置しているプロバイダ、例えばyahooやOCN等はNTT基地局から使用するADSLモデムまでの距離によって大きく速度が変わってきます。

ADSLを快適に利用する基地局までの距離の理想は1kmと言われていてその範囲内だと安定して通信が行えます。

基地局までの距離が2kmを超えると大きく減衰し、遠くなれば遠くなるほど通信速度も遅くなります。

基地局までの距離はプロバイダに問い合わせすると教えてくれますし、webサイトで判定出来る場合もあります。

データ通信量によって速度が変わる

ADSLは一度に通信出来るデータ量に限りがあるため、大量のデータが行われると通信が極端に遅くなります。パケ詰まりというやつですね。

ADSL時代では、夕方から就寝時間に掛けて回線が重くなることがよくありました。

しかし現在、光回線が開通している地域ではADSL利用者が少ないため、パケ詰まりを起こすことも少なくなりました。なので昔に比べて夕方のピークになる時間帯でも快適に利用することが出来ます。

まとめとADSLの今後

光回線が必要なほどヘビーな使い方をしないけど、モバイルだけだと不安。そんな方にはADSLをお勧めします。

その際、ADSLが快適に使えるかどうかをまず基地局までの距離を確認判断しましょう。プロバイダに問い合わせすると距離を教えてくれます。

1km以内がベスト、1~2kmでも快適に使えると思います。3km以上だと今のインターネットコンテンツを快適に使用するのは難しいと思われます。

ADSLの今後

総務省は既存のADSL回線をなくしすべて光回線に変えていく「ひかりの道」というスローガンを提唱しています(本当はサービス自体を終わらせたいと思っているくらい)。

従来から利用されている電話のメタル回線は老朽化が進み、新たに引き直すのにもコストが掛かるからです。

OCNもソフトバンクもADSLを販売していますが表立って宣伝しないのはそういった理由からです。

しかし、ADSLでも快適利用出来る場所なら光回線に引けを取らないですし、安価なプランだと2,000円前後で利用出来るのでまだまだ需要があります。

光回線がそのくらいの価格になるまではサービスは終わらないでしょう。

光回線急速な普及やモバイル回線の発達によりあまり耳にしなくなったADSL。

しかし光回線の届かない山奥等広いエリアで使えるADSLはNTTやyahooを始め多くのプロバイダ業者が未だに取り扱っています。

さらにADSLは現段階では光回線と比べ安価に使用出来るため、光回線の届く範囲の住居でも通信コストを抑えるために利用されていることもよくあります。

本ページではADSLとはそもそも何なのか?

また、光回線やモバイル回線と比較しながらメリット、デメリット等を解説します。

ADSLとは?

ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line:日本語で非対称デジタル加入者線」と呼ばれる通信技術です。

何のことだかわかりませんよね。

ADSLをとても簡単に説明すると、電話回線を利用したインターネットという説明が妥当だと思います。

光回線が普及する5~10年くらい前は一般家庭で多く普及していました。

元々はNTTの加入電話を利用したサービス

ADSLを詳しく説明しようとするとそもそもインターネットとは?という説明をしなければならなくなるのでここでは省略しますが、ADSLは元々NTTの電話回線を利用したインターネット通信サービスです。

そのため、従来は固定電話の利用が必須でした。今は自宅に固定電話を持っていない人でもADSLを契約することは出来ます。

NTTの固定電話を持っている人と持っていない人では価格に差があり、一般的に固定電話を持っていない人が契約するタイプ(電話加入権不要タイプと呼ばれる)は若干月額料金が高いです。

モデムの設置によってインターネットに接続する

ADSLは電話のケーブルにADSLモデムという機器を設置してインターネットにに接続します。

ADSLモデムは実はAmazon等でも販売されていますが、プロバイダとインターネット契約をしないとネット接続は出来ません。

技術的にNTTの電話回線を利用したものなので、電話回線の通っていない場所では使うことが出来ません。

電話回線を利用したデータ通信には限りがあるため、たくさんのデータ量を一度に通信しようとすると速度が著しく低下してしまいます。

また、ADSLのデータ通信は基地局から各家庭に分配されて接続されていたため、利用者の多い時間帯は回線速度が著しく低下するという事態も多々ありました。

光回線が普及した現在、光回線が利用出来る地域ではADSLはほとんど使われていませんが、まだ光回線が普及していない地域や、通信料を抑えたい人等まだまだ利用している人が全国にたくさんいます。

ADSLの最大のメリット

ここからはADSLのメリット、デメリットについて解説します。

先にメリットから。

ADSLには、

という2つのメリットがあります。

ADSLは月額料金が安い

ADSLは光回線と比較して安いことが最大のメリットです。

このサイトでも様々な光回線の料金プランを紹介していますが光を使おうとするとどの会社を選んでもマンションタイプで月額3,000円以上、ファミリータイプなら安くても5,000円くらいは必要です。

しかしADSLならプランにもよりますが約半額の2000円~3000円くらいまで抑えることが出来ます。

ちなみにyahooADSL電話加入権不要のタイプで私の住所で調べたところ月額2857円で利用できるとのことでした。現在フレッツで毎月6000円以上掛かっているので乗り換えれば半額以下に抑えることが出来ます。

最安値のyahooBB ASSLの月額料金

参考に現在最も利用者が多く、最安値を謳っているおなじみのyahooBB ADSLの現在の月額料金は下記の通りとなっています。

固定電話の有無

プラン名

東日本

西日本

固定電話あり

バリュープラン 12M

1,265円

(1,801円)

1,272円

(1,808円)

通常プラン

3,528円

固定電話なし

バリュープラン 12M

2,857円

(3,393円)

通常プラン

5,120円

NTTの固定電話を利用している人はわずか1,200円程度でネットを接続することが出来ます。これは非常に安いです。

NTTのアナログの電話料金は月額約1,500円と光電話と比べて高額ですが、それでもこの月額料なら電話代を足しても3,000円以下、光回線で光電話を利用するより圧倒的に安いです。

※光回線×光電話の月額料金参考例

フレッツ光ファミリータイプ月額5,200円(プロバイダ込)+光電話月額500円

5,700円

対象エリアが広い

ADSLは電話回線を利用したインターネットなので以下のケースを除いて電話が利用できるところであればADSLを利用することが可能です。

利用出来ないケースとは、

1 NTTの基地局から遠すぎるところ

2 ADSL回線の「空き」がないところ

です。

後半で詳しく解説しますがADSLはNTTの基地局から遠ざかると回線速度が遅くなり、非常に遠方になるとインターネットのデータ通信がほとんど出来なくなってしまいます。

2つ目の「回線の空き」というのは、NTT基地局の中の「空き」です。ADSLは一つの基地局(地域)での利用限度があり、利用者数が多いと「空き」がなくなってしまいます。

現在は人口が多い地域では光回線へ移行している人がほとんどなので、「空きがない」ということはほぼありません。

ADSLのデメリット

安価な分デメリットも当然あります。だからみんな光に乗り換えたわけですからね。

箇条書きにすると、

1 下り最大速度が遅い

2 基地局から遠いと通信速度がとても遅い

3 光エリア外だと利用ピーク時に遅くなる

4 ケーブル損傷等で遅くなる

です。

下り最大12Mは現在の回線としては遅い

上記yahooADSLのプランの通信速度は下り最大12Mbpsです。100Mや1Gbpsの光回線や最近のスマホ(LTE)と比べるとかなり遅いです。

1Gは約1000M なので12MのADSLは光に比べ83分の1ほど遅い計算になります。

ただしこれはあくまでプロバイダが公表している理論上の最大値(基地局内での数値)なのでどちらも実際はもっと遅いです。ちなみに我が家の光は概ね1Gbpsと言われるフレッツ光ですが20Mほどしか出ていません。

ではADSLは12Mだから光回線と同じくらい損失してかなり遅くなるのかとえば必ずしもそうとは言えません。というのも私は以前(まだ光回線が出始めだった頃くらい)ADSLを利用していましたが通信が遅くて動画が見れないということはほとんどありませんでした。

ADSLの通信速度は利用環境によって大きく変わってきます。

ADSLの通信損失率について

ADSLでも利用環境が悪くなければ通信速度はそれほど問題ありません。オンラインゲームや株のトレード等、よほどシビアな環境を要する場合を除けばADSLでも快適に使えることが多いです。

容量の大きい動画が観たい場合でも一般的に低画質動画で1M、高画質でも2M~4Mくらいあれば快適に観ることが出来ると言われています。

では12MのADSLで通信速度が4M以上出るかというと、それは住んでいる場所によって変わってきます。

こちらの記事に詳しく書いていますがADSLは基地局から住んでいる場所までの距離によって通信速度が大きく変化します

利用したい自宅から基地局までの距離は下記サイトから計測することが出来ます。

計測には固定電話の電話番号が必要ですが、固定電話を持っていない人は近所の公共施設や店舗等の番号を調べておおよその距離を測ることが可能です。

実際私の自宅を計測してみたら基地局から約1kmくらいで12Mだと約10~11Mという期待値でした。これなら快適に使えそうです。

光エリア外だと利用ピーク時に遅くなる

ADSLは基地局からの距離だけでなく、地域住民の利用者数、通信量によって回線速度が大きく変わってきます。

現在はインターネット利用者のうち、ADSLを利用している人は全体の15%程度となっており、多くの人が光回線を利用しています。

回線が利用できるエリアでADSLを使っている人はほとんどいません。

そのため光回線対象エリアであればADSLは快適に利用出来ますが、それ以外のエリアではADSLの利用者が多いため、利用ピーク時間に回線速度が遅くなる可能性が高いです。

設備が古くケーブル損傷等でトラブルが起こりやすい

ADSLは何十年も前から使っている電話ケーブルや機器を流用しているので老朽化してケーブルが損傷していることが稀にあります。

そのため原因不明の通信トラブルが起きることが稀にあります。

それに関してはプロバイダに問い合わせして調査してもらうしかありません。ごく稀だとは思いますが。

場所によっては安くて快適に使える

つまり場所によっては安くて快適にインターネットを楽しむことが出来るとうわけです。私も以前ADSLを利用していましが基地局から距離が近かったためまだADSL利用者が多かった時代にも関わらず、「遅い」と感じたことはほとんどありませんでした

現在住んでいる場所も基地局から1kmほどしか離れていないので十分快適に利用できると思います。

そして現在、光回線やモバイル回線の利用者が激増したためADSLを利用するユーザーが少なくなりました。なので数年前によくあった利用ピークを迎える時間帯(夕方~深夜にかけて)に通信が遅くなることもほとんどありません(ただし光エリア内に限ります)。

まとめ

高速通信を求めるわけではないのなら、光エリア内で基地局までの距離を調べて2km以内であれば契約しても良いと思います。

毎月掛かってくる料金ですから少しでも安いモノに越したことはありません。

品質よりコスト重視と考える人は検討してみてください。

基地局から距離が離れている場合、確実に通信品質は劣化します。

その際は光回線を検討しましょう。

ABOUT ME
SuGaken
アイコン&ヘッダーまりあんぬさん(@komentozei) 「駄天するなら今しかない...」という雑記ブログを運営しています。19歳の時に社会の荒波に飲まれうつ病になりました。PS4版オーバウォッチにどハマり中!エンジョイ勢だけど勝ちにはこだわります